Ergodoxのキーキャップ選び(Cherry profile編)
Cherry軸互換といっても、互換なのは軸形状だけでキャップ形状はいくつかの種類がある
- Cherry純正キーボードに使われていた Cherry profile
- 現在一般的に使われているOEM profile(背が2mm程高い)
- SignaturePlastics社 独自の DCS、DSA、SAの3種。DCSはほぼCherry profileだが最下段の傾斜角度が若干異なる
- いずれの規格からも外れてるもの
ちなみに静音グッズのOリングはOEM profileの高さに合わせて調整されてるので注意が必要
素材はABSとPBTという2種類があって、PBTの方が高級素材。ただコストをかけたABS製もそれに劣ることはないらしい
ErgodoxEZ純正(無刻印)はSP社のDCS PBTであり、標準的なABSキャップに置き換えてしまうとスペックダウンしてしまう可能性がある(刻印モデルは DSA profile ABS DS)
ABSのダブルショットは色の制約が少ないため、自由なカラーリングが可能。
PBTのダブルショットは比較的新しいため、VortexとTai-haoのOEM profile位しかない。(材質以外の部分が微妙なのかあまり相手にされていない)
Ergodoxには関係ないが、コスター製スタビライザーと擦れる相性問題がでたりしている模様。
SP社もPBT DSは製品化していない(ABSと収縮率が違うらしいのでその辺のノウハウとか需要の問題?)
デザイン性の高いものは基本的に共同購入サイトで購入希望者をつのり、特注しているので流通在庫はほとんどない。
不人気カラーや、無刻印などは売れ残ってるものがある。
JTK:KeyPop.net Home of Custom Cherry MX Keycaps — JT Keycap Classic Black Keyset
往年の名機のキーボードカラーを再現したものか、アメリカのお菓子みたいな毒々カラーが多い
(金型の都合でフォントデザインまではいじれないから出来るのはカラーチェンジ位)
短期間に同じデザインが再生産される事はないので、希望のデザインテーマの購入をピンポイントで狙うのは大変。1年に1回とか。納期も3ヶ月位かかる
Ergodoxの様な特殊キーボードにも対応してくれるのはSP社だけで、あとは104キーボード向けとなる
2016/7に初のGMK製Ergodoxセットの販売が行われた
検討枠をOEM profileまで広げても、対象製品は多少増えるが、メーカーはTai-Hao社位しか増えないのであまり意味が無い。WASD社もカスタマイズ性が高いだけで品質面では選ぶ理由はない(いくつかレビューを見かけるがレーザー刻印からUV印刷+UVコートに仕様が変更されている。ハードコート高耐久性を謳ってはいるが爪をぶつけてタイプする人はコートを傷めてしまうみたい)
で、どれ買えばいいの?(cherry profile刻印有りモデルから選ぶ)
Ergodox用セットは基本的に売ってないので、104用+不足キーバラ買いが必要
Gateronスイッチとの相性問題が判明している製品が少ない
- 売れ線のGateron製。 中国製、中国からの通販に抵抗がなければ。Classic Black – Originative(黒/黒モデル アメリカで買えるものもあります)
- Vortex製。入手はしやすいが上蓋との相性が不明なので何とも言えないhttps://mechanicalkeyboards.com/shop/index.php?l=product_detail&p=1333
- 時間と金をかけて趣味性の高いGMK製 を狙うか(スイッチ上蓋の不具合対策が必要。面倒)
- 品質に妥協してSP社のDCS104用セット+DSA Ergodox用モディファイアー(装飾キー)セットをまとめて通販
どれも厳しいけど、上蓋相性問題がないGateron製がいいですかねぇ
上記以外の有名ブランド
JDK ABS製。GMKを意識した中国製。上蓋相性×っぽいJTK Sophomore - [CTRL]ALT
Leopold PBT製。評判自体はいいけど、Cherryより僅かに背が高い。ウリジナル規格でしょうか。
Leopold PBT Keycap Set for Cherry MX Machanical Keyboards Grey Blue English | eBay
BSP PBT製。デンマーク製。全く見かけない(もう作ってないらしい)
以下細かな話
追加:最近はGateron以外にもT字補強のものがあるようだ(T字なのは多分LED対策)
写真はMasterControl(NPKC)のもの(MasterControlとNPKCの関係性がよくわからない。MCはブランド名、NPKCが会社名?)Cherry profile 昇華印刷とGateronと似た仕様で紛らわしい
見分けにくいけど、裏側からみても天井面の湾曲が目立つ位ですかね。品番管理用の文字とかでも違いがありそうだけどそこまでは知らん^^;Gateronの2/3程の値段とか商品パッケージも違うのでその辺でもわかります
Vrotex
レーザー刻印なのが残念(文字が消えにくい側面印刷モデルも選べるが)
wikiにはmedium thicknessと書かれているが、実測1.5mmのあるのになぜmedium扱いされているのか謎(薄いのは古い製品かな?)
お勧めリストに名前は挙がるが評判は下の方。
オシャレ風フォントが逆にイケてないというのが大きいかも
Duckyブランドの製造も担当
自社製品向けのカスタマイズパーツを一般販売してるって感じなのかなぁ。ユーザーからの特注とかは受けていない模様
comuptex2016にDSAとSAのクローンを出品してたとか
Gateron
軸が折れたという報告も1件だけだけどあり品質管理面はまたもや微妙
中国製品そんなもんだ という事でしょうか
昇華印刷なのはありがたいが、その為色は制約されて濃い色は難しい
Cherry profileしか作ってないらしいので細かな仕様を気にしなくていい(中国通販とか詳細まで書かれてないしね)
販売ブランドは、EnjoyPBTとか、IMSTO(最近の製品。古いのはVortex製)
自社製スイッチハウジングケースと相性問題が発生してるのかは不明
うちでは問題ありませんでした
こんなのもあります
結構マニアックな仕様、カスタマイズ特注も受けてくれてユーザーよりのメーカー
でも特注で受けたデザインを丸々パクって勝手に売ってる模様。痺れますね
GMK
ドイツ製。GMKはCherryからダブルショットの金型を譲り受けて使用しており、昔ながらの贅沢設計。
その分値段が高くて$150前後。他の2~4倍の値段がする
ダブルショットを活かして、綺麗なツートーンカラーをデザインしているが、Ergodoxには文字部分しか流用できないのであまり恩恵が受けられないのが残念
Gateronスイッチハウジングとの相性問題は×報告あり
SignaturePlastics
SPのDCS ABS DSは薄い…マニアがカスタマイズのベースにこれを選ぶ理由はあまりないと思われる。
その辺がDCSのキャップが出回ってない理由なのかな?
真ん中のimstoはVortex製時代のものと思われる
(imstoはキャップを外部調達、昇華印刷のみ行っているメーカーらしい)